就寝前、一日の終わりの習慣のように、ベッドに入ったらつい携帯を見てしまう。
眠くなるまでテレビを見てしまう…という方は多いのではないでしょうか。
かくいう私も、布団に入るとスマホでFacebookやメールをチェックするのがクセになっています。
思い返せば、次の日はなんとなく目覚めの悪い朝を迎えているような…。
実は、それは気のせいではありません。
噂には聞いていた話ですが、やはりこの行為、心地よい睡眠の「最大の敵」だったという事が分かりました。
快眠ホルモン「メラトニン」をストップさせる光
就寝前、脳の中では睡眠に導いてくれるホルモン「メラトニン」が作られています。
太陽が沈み、辺りが暗くなると、メラトニンは脳の中にある松果体(しょうかたい)から分泌され、私たちを眠りに誘ってくれます。
テレビやスマホ、パソコンなどから発せられているディスプレーの光は、脳を刺激し、このメラトニンの分泌をストップさせてしまいます。
せっかく眠ろうと準備している脳の働きを妨げているのです。
結果、寝付きが悪くなり、充分な睡眠が取れないということが研究結果でも分かっています。
また、光だけが原因ではなく、メールの内容も問題です。
仕事関係のメールを見ただけで、脳は興奮状態になり、それからしっばらくは眠れなくなってしまった…という経験は誰にでもあると思います。
「ストレス」は睡眠を妨げる大きな要因のひとつです。
ベッドに入る前は、できるだけ余計な刺激を与えないよう、のんびりとリラックスした時間を作る事が大切です。
睡眠前は、便利な道具としばしお別れ
前にも述べたように、電気製品の光、特に青色系の光は脳を覚醒させる作用があり、睡眠を妨げます。
また、これまでの研究から、それらから出ている電磁波が、メラトニンを壊すことはほぼ間違いないという事が分かっています。
中には、枕元に携帯電話を置いて睡眠を取っている人もいますが、これではメラトニンが分泌される快適な眠りを手に入れることはできません。
パソコンや携帯に依存している現代人には難しいことかもしれませんが、もし不眠症で悩んでいるなら、思い切って生活のスタイルを切り替えてみましょう。
携帯やパソコンがなくても生活していけた時代もあったのですから。
脳と体を睡眠状態に導いてくれる、メラトニンの活動を妨げないように、まずは今日から、寝ながらのテレビ鑑賞、メールチェックをやめてみましょう。
きっと、明日からは今までとは違った、すっきりした朝を迎えることができるかもしれません。