睡眠導入剤や睡眠薬については、使う人によってそれぞれ意見があると思います。
長く使用している人の中には、特に不敏はないので、このまま使い続けるつもりだという方もいることでしょう。
一方、眠剤をやめたいのにどうしても止めることができないという人も、多く存在しているのは事実です。
近年、様々な新薬が発売される中で、睡眠薬も次々と新しい物が発売されています。
インターネットのニュースやブログを読むと、新しい眠剤は安全だという人も居れば、中々やめることができずに困っているという人もいます。
不眠の症状に悩んでいる方は、今後眠剤を使用する際に、どのような点に気をつけるべきなのでしょうか。
「眠剤の依存」の本当の意味とは
私自身、眠剤を使用してみて感じたのは、睡眠薬自体に副作用があるのではなく、精神的な依存が一定の割合で存在するという事です。
近年主流となっている、マイスリーといった睡眠薬は、発売当初「依存性は全くありません」という触れ込みで多くの方が服用していました。
しかし、時間が経つにつれて、使用者の中から「マイスリーをやめたいけど、やめれない」といった、依存性とも取れる悩みが多く聞かれるようになりました。
マイスリーは、中枢神経に作用する薬です。
血中に薬が残る時間が大変短いことから、薬自体の依存はほとんどないと考えられています。
しかし、精神的な依存が無いとは必ずしも言えません。
気持ちが穏やかになり、ふわふわした気持ちが得られることから、精神的な不安が原因で眠れない患者さんは、なかなかマイスリーを止めることができなくなってしまうのです。
これは、マイスリーに限った話ではなく、中枢神経に作用する睡眠薬全般に言えることです。
昔のように、長い間血中に薬が残り、強い依存性を引き起こすという事は考えにくいのは確かです。
しかし、精神的に眠剤が無ければ眠れない、という不安がいつまでも残り続ける。または、余計に不安が強くなるという事は、よくあるようです。
深刻な依存に陥る前に
すでに眠剤を服用しており、眠剤がなければ精神的に不安定になってしまう、という方は特に注意が必要です。
いつまでも睡眠薬に頼りたくない、と思っている方は、きちんとその事を医師に伝えることが必要だと感じます。
医師によっては、「今更睡眠薬をやめる必要はない」「安全な薬なので問題ない」と言うことがありますが、別の医師に相談すると「なぜもっと早くやめようとしなかったのか?!」と言われる事がよくあります。
かかりつけの医師の言うことがイマイチ納得できないという場合は、セカンドオピニオンとして、睡眠外来などの専門の医師に診てもらうことも重要です。