夜になるにつれて、徐々に憂うつ感が酷くなる。
私の場合、酷い時は冬でも動悸がして、身体中に汗をかくという、妙な症状を経験したことがありました。
身体的な不調が現れると、ただの不眠症では済まされません。
1度こうした症状を経験すると、夜が来るのが怖くなったり、眠れないことへの恐怖心が高まり、余計に症状が酷くなる場合もあります。
不眠症で動悸が起こる原因
動悸が起こる原因は様々ですが、不眠症の場合、自律神経のバランスが崩れ、動悸や呼吸の乱れを引き起す原因となるそうです。
通常、健康な身体と精神の状態では、眠る時に「副交感神経」という自律神経が優位に働きます。
副交感神経が優位になると、呼吸や心拍が通常よりもゆっくりと動き、体温が下がるなど、身体の各器官は、睡眠に最適な状態へと無意識に切り替わっていきます。
しかし、強いストレス、または長期間に及ぶストレスや、緊張感が続くと、自律神経が乱れ、この副交感神経が正常に働きません。
本来は日中の緊張を強いる場面で優位に働くはずの「交感神経」が優位に働いてしまうのです。
この交換神経は、心拍数や血圧を上げたり、体温を上昇させたりします。
通常は緊張状態に優位に働く神経ですので、身体をこのような状態に保つのです。
実感のない心の病
うつ病や、不安神経症、パニック障害など、心の病気を患っている方の場合は、激しい焦燥感や不安感と共に、動悸の乱れを経験した事があるという方も多いのではないでしょうか。
自分自身が心の病を患っている、という自覚がある場合は、心療内科や精神科に相談することに対して、あまり抵抗はないかもしれません。
しかし、うつ病や心の病の自覚が全くない、「隠れうつ」と呼ばれる患者さん達は、症状を酷くしてしまう場合があるので、注意が必要です。
日常の生活に支障を来す症状の場合は、迷わず心療内科などを受診するようにしましょう。