疲れが溜まっているのか、朝から体がだるくて異様に眠い。今日こそは家に帰ったらすぐに眠ろう!
そう決めていたはずなのに、いざ布団の中に入ると決まって眠れない。
日中や仕事中は耐えられないくらい眠いし、本当はたくさん眠りたいのに、いざ眠ろうとすると眠れない。。
最近こんな辛い症状に悩んでいる人が増えてきているようです。
夜になると眠れない理由
昼間は眠たいのに、夜になると眠れないという辛さは、経験した人でないと分からない症状かもしれません。
特に、事務作業やパソコンを使う仕事、試験勉強ともなると、眠くならないように我慢をするだけでも非常に大変です。運転などの場合は、危険さえ伴います。
昼間に異様に眠くなる症状はいくつか考えられますが、現代人に最も多いとされる原因には、以下の2つのケースがあります。
- 概日リズム睡眠障害
- 精神生理性不眠症
現代人に増える、概日リズム睡眠障害
概日リズム睡眠障害とは、人間に備わっている概日リズム(体内時計)がずれる事によって起こる睡眠障害です。
本来、人間は体内時計に基づいて、朝になると脳が覚醒し、日中は眠くならずに過ごす事ができるはずです。
そして、夜の時間になると、眠気を伴う睡眠物質(メラトニン)が脳内で分泌されるように、プログラムされているはずなのです。
しかし、この概日リズム(体内時計)は、生活習慣が乱れることによって崩れてしまいます。具体的には、以下のような生活は概日リズムを狂わせ、昼と夜の睡眠サイクルを逆転させてしまいます。
睡眠のリズムを逆転させてしまう習慣
- 休みの日は昼過ぎまで眠ってしまう。
- 室内にこもりがちで、太陽の光を浴びることが少ない。
- 運動不足で、普段から体を動かすことも少ない。
- 食生活が偏りがち。
上記を一見すると、体内時計とどのような関係があるのかと思われるかもしれません。
太陽の光の重要性
例えば、朝に太陽の光を浴びることによって、目から入る刺激は脳の中にある、体内時計を制御している神経に届きます。これにより、乱れた体内時計を正常な状態に整えてくれるのです。
人間は、太古から太陽の光を頼りに、体内時計を調整するためのシステムを備えている、とも言えます。朝が眠いからと言って、昼過ぎまで眠っていると、体内時計がすぐに乱れてしまうのです。
また、週に1度くらいは昼まで寝ても良いだろうと考える方もいるかもしれません。しかし、たった週に1度くらい、という考えは厳禁です。1度ずれた体内時計は、すぐに元には戻せないためです。
日曜日に昼過ぎまで寝てしまうと、月曜日の朝から脳は覚醒することができず、夜は眠れずに、次の日の朝が眠いという、典型的な悪循環を作り出します。
夜眠れないことを恐れる、精神生理性不眠
また、一度不眠症に悩んだ方が陥る典型的な症状に、精神生理性不眠と呼ばれる症状があります。この症状は、眠れないこと自体を気にするあまり、寝つきが悪くなるという睡眠障害です。
不眠に悩む人の場合、この症状によって、夜になると眠れない、という人がとても多いと言われています。
精神生理性不眠の場合、大切なのは、無理に眠ろうとする考え自体をやめることがです。眠ろうとすると、余計に不安が大きくなり、余計に眠れなくなってしまうからです。
また、リラックスした状態で布団に入ることによって、余計な不安や恐怖感を払拭でき、精神生理性不眠による、寝つきの悪さが改善されることもあります。
セロトニンとメラトニンで、質の高い睡眠が得られる
概日リズム睡眠障害、精神生理性不眠、いずれの場合も、セロトニンと呼ばれる脳内物質の分泌が、症状の改善の助けになる場合があります。
セロトニンは、脳の中で睡眠物質であるメラトニンを増やす作用があります。
メラトニンは、睡眠ホルモンとも呼ばれる物質で、睡眠には欠かせない物質です。メラトニンが、夜になると眠気を促し、寝つきを良くしてくれます。
「自然に体内で作り出される睡眠薬」と考えると分かりやすいかもしれません。
また、セロトニンは、一般的には幸せホルモンと呼ばれている物質です。
セロトニンが、不安やイライラなどの感情を抑制し、心を穏やかに保つ効果あるためです。
このため、うつ病や不安神経症の治療に、セロトニンの分泌は効果的だと考えられています。
セロトニンを増やす方法と、サプリメントの活用法
セロトニンを増やすためには、以前にこのブログでも紹介しているように、継続的な運動の習慣と、太陽の光をしっかり浴びることです。
太陽の光は、体内時計の正常化だけでなく、セロトニンを作るための神経に刺激を与えることで、セロトニンの分泌を促してくれます。
この他にも、トリプトファンと呼ばれる必須アミノ酸は、セロトニンを作り出す直接の材料となる物質です。
当然、トリプトファンだけを食べれば良いという訳ではなく、付随してビタミン群など、セロトニンの合成を助ける栄養素を摂取することも大切です。
最近では、効率良くセロトニンを作り出す事をサポートする、サプリメントも販売されています。
上記は、管理人がおすすめの不眠サプリメントをまとめた簡単なランキングです。
セロトニンを増やすためのトリプトファンが含まれた、日本製の安全なサプリメントを紹介しています。
普段の食生活に自信がないという方は、こうしたサプリメントをうまく活用してみることもおすすめします。